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第17回
サニエルおやこネイチャーツアー開催報告

自然体験の楽しさを通じて環境保護の大切さや理解を深めて頂くため、小学生とその保護者を対象にネイチャーツアーを開催しています。
今回は、千葉県の豊かな海や山での体験を通して千葉県ならではの自然を知ることができました！

日程

2025年9月27日（土）～28日（日）

場所

千葉県 勝浦市・鴨川市・館山市など

参加者

おやこ14組28名

企画協力

公益財団法人 日本自然保護協会、千葉県自然観察指導員協議会

守谷海岸で出会った、たくさんの貝がらたち

千葉県勝浦市にある守谷海岸は、「日本の渚百選」にも選ばれるほど海水が澄んでいて美しい場所です。そんな海岸の砂浜で、みんなで貝がら探しをしました。
この日は、千葉県立中央博物館分館 海の博物館から照屋さんをお迎えして、貝のことをいろいろ教えていただきました。照屋さんいわく、「今日は50種類くらいみられるかもしれませんね」とのこと。参加者は、照屋さんに「この貝がらの名前は？」「珍しい？」と積極的に質問しながら、夢中になって貝がらを拾っていました。実際に拾えた貝がらは約20種類。守谷海岸の目の前に広がる海には、こんなにもいろんなな貝が暮らしてるんだ！と、驚きと発見を楽しむ時間となりました。

大山千枚田で地質構造を学ぶ

大山千枚田では、NPO法人大山千枚田保存会の牛山さんから、地形について興味深いお話を伺いました。
周囲の山々は「蛇紋岩（じゃもんがん）」という特別な岩石でできていて、水分を含みやすい性質があるそうです。水を含んで時間が経つとその岩が粘土のような柔らかい土に変化し、地滑りを起こして棚田の地形が生まれたとのこと。実際にその場所で話を聞くと、自然の力と人の知恵が重なってできた特別な風景であることを実感しました。
さらに、粘土質の土は水を通しにくいため、雨水だけで稲作ができるということも教えていただきました。全国的にも珍しい環境で、自然の条件をうまく活かしていることに一同感動しました。

田んぼの生き物探し

大山千枚田では、稲刈りを終えた田んぼに入り、生き物探しを楽しみました。
その中でニホンアカガエルを発見。アマガエルとは異なり、足に吸盤がないため木や壁を登るのが苦手で、地上や水辺を中心に生活していることを知りました。さらに、用水路として使われるU字溝を登ることができないため、こうした棚田のような自然環境だからこそ出会えた生き物だと感じました。

夜は館山リゾートホテルでリラックス♪プチ花火で思い出作り

目の前に海が広がる、眺望抜群の素敵なホテルに宿泊しました。
窓からは波のきらめきが見渡せ、旅の疲れを癒すにはぴったりのロケーション。夕食会では、特別ゲストの「サニエル」が登場し、会場は笑顔に包まれました。食後には、プチ花火大会を開催。海風を感じながら、翌日に向けて心も体もリフレッシュできました。

朝のラジオ体操

ネイチャーツアー恒例の朝のラジオ体操は、今回も爽やかに開催されました。
朝6:30集合という早い時間にもかかわらず、半数以上の希望者が参加。ホテルの目の前に広がる砂浜で、ラジオ体操とビーチコーミングを楽しみながら、清々しいひとときを過ごしました。

歩いて行ける無人島探検！

2日目は、歩いて渡れる無人島「沖ノ島」へ向けて出発しました。
あいにくの雨模様だったため、まずはバスの中で「たてやま・海辺の鑑定団」の皆様から、沖ノ島の保全活動や島の自然について教えていただきました。島に流れ着いた貝殻や動物の骨など、実物を見せていただくうちに雨が止み、いよいよ無人島探検へ！
沖ノ島では、ご神木の力強さに触れ、貝殻が敷き詰められたようにたくさん打ちあがっているビーチで、ヤドカリを発見。2019年に上陸した台風15号により、大きなダメージを受けた沖ノ島。島の木々の成長を助けるための保全活動にも参加し、森から海のつながりの大切さを実感。小さな島の中で、たくさんの思い出をつくることができました。

まとめ

今回の千葉開催は、房総半島の南側に位置する守谷海岸や沖ノ島、大山千枚田が舞台でした。チーバくんのお尻からつま先あたりに位置するこれらのフィールドには、出発地点の千葉駅周辺とは異なる景色が広がり、千葉は広い！と魅力を再発見。海・島・棚田それぞれの自然環境で、自然のしくみや人と自然の営みを学ぶネイチャ-ツアーとなりました。朝のラジオ体操や花火など、参加者同士の交流も深まり、今後も五感では足りない（⁉）ほど、自然の恵みや交流を感じられる思い出深いイベントを目指して参ります。