vol.54
前回までの調査では、施設利用者が雨の日の床に危険や不安を感じていることや、施設管理者が日々の床管理に取り組んでいる実態が明らかになりました。今回のレポートでは、両者の調査結果から見えてきた「安心して施設を利用できる環境づくり」について考えます。
利用者も管理者も
「濡れた床」を意識している
施設利用者調査では、「濡れた床」に約9割が危険や不安を感じると回答しました。また、施設管理者調査でも、雨の日は床の清潔さや安全性を気にする割合が日常時より大きく高まっていました。
立場は異なるものの、利用者も管理者も「濡れた床」に注目していることが分かります。雨の日の床は、多くの人にとって共通の関心事となっているようです。
「ヒヤリ」とした経験は身近なもの
利用者調査では、6割以上が転倒や滑りに関するヒヤリとした経験を持っていました。
一方、管理者調査では、雨天時の困りごととして「床面の汚れ」や「清掃のタイミング」が上位となりました。
利用者が感じる危険の背景には、管理者が日々対応している汚れや水濡れといった課題があることがうかがえます。
安心につながる対策は共通していた
利用者調査では、「マット設置」や「水滴の拭き取り」に高い安心感が寄せられました。
また、管理者調査でも、「こまめな清掃・水滴の拭き取り」「レンタルマットの設置」などが実際に行われている対策の上位となっています。
利用者が安心を感じる対策と、管理者が実施している対策には共通点が多くみられました。日常的な床管理は、利用者の安心につながる重要な取り組みであることが分かります。
まとめ
雨の日の安全は日々の管理から
今回の調査から、利用者と管理者の双方が雨の日の床を重要な課題として認識していることが分かりました。
利用者が危険や不安を感じる背景には、雨水や汚れによる床環境の変化があり、施設ではその対策として清掃やマット設置などさまざまな取り組みが行われています。
雨の日の床管理は、転倒事故の防止だけでなく、利用者が安心して施設を利用できる環境づくりにもつながります。普段は意識しにくい足元の安全ですが、快適な施設利用を支える大切な要素の一つといえそうです。
アンケート調査概要
- ●調査期間:2026年3月27日(金)~3月31日(火)
- ●調査地域:全国
- ●調査対象:男女 20~60歳
- ●有効回答数:200サンプル
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